國家は私達から、乙女の夢まで、取上げてしまふのでせうか。

中島貞夫

観たもんについて気のついた事を箇条書きするくらいのことはしたいが、これまた書かないうちに日が経ちつつある。
大したネタがないんで展開もしようがないが。
でもポツポツと、ぐらいはね。書いときたい。
70年代邦画におけるディスコのシーンについて。
「鉄砲玉の美学」でも出て来ちゃうんだ。それが。
そして同じくヤングが踊ったりしてても66年の「893愚連隊」だと観ててダサいとは感じられない。
それが73年の「鉄砲玉の美学」だと、「あ。やっちゃった。」って感じになってしまう。
(予算の問題じゃないょ。70年代〔80年代もか〕には邦画〔TVドラマも〕における若者の風俗描写がダサい、
ってのはもっぱらの評判だったんだ。ゴールデン街っきゃ知らない連中が映画撮ってるってんで悪評さんざんだった。
そして、キタノ映画「その男、凶暴につき」で初めてちゃんとディスコの描写が為されたのだ。
つうか、それまでの垢抜けないディスコ描写へのアンチとして北野武はそのシーンを画策した、というオチ。)
そこいらの60年代から70年代にかけての音楽及び映画の変遷、てことでヨタを跳ばしてみたいところだが、延期。
大したアイディアがあるわけでもなくて、どうせ一行ぐらいで済んじゃうんだけどさ。ま。ともかく。
ある時期を境に文化として、産業として、音楽が映画を追い抜いてしまったのだ。
(一行で済んだ。)
思い出すのはつい先日観た侯孝賢の「ミレニアム・マンボ」での音楽の使い方と若者の風俗描写の見事だったこと。
(ああなんて野暮な物言い。ただ、もうちょっと気の利いた言い回しを捜すにはちょいとカネが足りない。)
で、「狂った野獣」と「鉄砲玉の美学」の感想は。
ショック!「おみやさん」は昔、悪い人だった!