國家は私達から、乙女の夢まで、取上げてしまふのでせうか。

新日曜美術館

今日の特集は浮世絵だったが、昔は浮世絵ってぜんぜん興味持てなかった。
大体、おれは日本史がだめ。興味ない。未だにそう。
そういや時代劇にも積極的には食指が動かない。観れば素直に感動するんだけどさ。
大学受験も世界史だったし。山川のグレーの教科書。日本史は赤かったNe.
世界史の方がなんか派手な気がして、血とかいっぱい飛び散ってそうだし、
そういうのもあって好きだったんだな。大袈裟なもんが好きなんだよ。
ドラマチックなもんが。アクションの派手なやつが。
侘び寂びを解するような風流の気はなかったんだな。
といって日本史が「わびさび」かというとそんなもんでもないんだけどさ。
まあ、なんとなく。
さて、浮世絵、いつだったか、見る機会を得て、それで本物見たら、もうぜんぜんいいんだよな。
おもしろくってしょうがない。見飽きない。見てるとノリノリ。
そういえば、おれが初めて観に行った美術展て、なんだったんだっけなあ。
ほんと数えるほどしか行ってないし、初めて行ったのも30歳過ぎてからだ。
でも憶えてない。
絵なんて、それまでそれこそは「日曜美術館」か、図書館で本で見るか、だけ。
来週は現代建築の特集らしい。「ケッ」とか思いながら、カネないからそういうのんには
基本的に反感を覚えるわけだよ、つうか、別世界だから、最近はもうどーでもいいって
感じでもあるが、ともかく来週見るゎ。でもやっぱ好きなんだよな。アートとかさぁ。
音楽とかさあ。映画とかさあ。オシャレなもんとかさあ。ぜんぜんそんな生まれ育ち、
現在の生活でもないってのに。ともだちもいなかったクセになあ。
つうか、ヘタにそんなもんが好きだったりしたから、尚更ともだちも出来やしない。
はてなとか見てると女の子で本読んだり、気の利いた音楽聴いたりとかしてるけど、
おれの知ってる、見た事のある女の子たちは(といって、別につきあいがあったとかじゃない、
単に職場でいっしょだったとか、そんなの)、けして本なんか読まないし、
音楽といえば浜崎あゆみにサザンとかだ。映画はまあ『踊る大捜査線』とかな。
おれなんか「週刊文春」読んでるだけで、「よく本読むんですね」って言われたこともあるゾ。
まあ、世間てのはそんなもんだ。文学だの映画だの、興味ないに越したことはない。
ヘタにそんなもんに関心があると生活の邪魔にしかならない。
大体要らんもんだしな。そんなもん。本読んでも人生はマシになんかならんし、
頭だってべつによくはならない。サム・クック聞いたからって音痴は治らんようなもんだ。
で、まあ、おれじゃなくても、身の回りに話の合う人間がひとりもいなくて既に学生時代から
悶々と生き続けている人は大勢いるだろう。ネットがある分、多少マシじゃあるけどな。