國家は私達から、乙女の夢まで、取上げてしまふのでせうか。

レイディオ

http://d.hatena.ne.jp/gotanda6/20050617/musicbaton
以上↑を読んでの連想、思いつき、断片。
昨今はMP3がもちろん流行りで、おれなんかだとパソコンについてるスピーカーで
流してるってだけ、特に工夫もなく、昔はそういやヘッドフォンで聞くことが
多かったなあ、なんて思い出してみる。でかい音で聞くにはまずヘッドフォン。
いつだったか、山下達郎が音楽を聴くには、若い頃、はひたすらヘッドファンで、
みたいな話をしていたこともあった。日本の住宅環境じゃあ、まあ大体そうなる。
更にヘッドフォン自体が結構な発明だった筈で、一般に普及したのって、
70年代に入ってからじゃないかと推測。あと70年代に入ってからで、重要なのは
カセットの出現と普及。これは事象としては大変でかい。そんで80年代は
もちろんウォークマン。でだ、「いい音で聞くべし」みたいな話もあって、
音質がどうたらとかってな話もあるが、あれだよ、昔々、音楽を聴く主流は
ラジオだよ。ラジオこそが画期的。ほんでラジオだなんて、音質なんてたかが
知れてるに決まってて、ウソかホントかモータウンじゃシングル出すにあたり、
ラジオで聞いた場合のインパクトのあるようなサウンド処理を心掛けたとかなんとか
ってな有名な話もある。あと、ソノシートかもあったし、昔はLPだって、
ふつうのポータブルのプレイヤーで聞いてたりしたもんだった。おれなんか家が
貧乏だからステレオ買ってもらえなくて、シングルっか聞けないポータブルの
プレイヤーを工夫して(針を盤の向こう側に持ってったりとか)、無理無理に
聞いてたりしたもんだった。中学時代。けど、それじゃステレオの片チャンネルしか
聞こえないので、ビートルズの「エリナー・リグビー」とかステレオの左右が
ハッキリしてるもんとか聴くと、まったくおかしな具合だった。そしてカセット。
LPは面倒くさいし、キズとかついたらイヤだし、そんなんでLP買うたんびに
カセットに落としてはそればかり聞いていたりした。中学の時には、LP買うと
ただちにカセットに録音して、以後絶対LPの方は聞かない、大事にしまっとく、
みたいな奴もいたりしたなあ。そういえば。ジャケットも傷めたくない、って
ことだと思う。で、おれはそこまで極端じゃなかったけど、でも実際には
カセットで聞く場合が多かった。おおそうだ。あとエアチェック、ってのもあった。
映画とかでもそうなんだけど、音楽なんか更に、いつ、どこで、どんな媒体で、ってのが
多様で、単純に音質だけ取り上げても、実は意味がない。だっていろんな場合が
あるんだもん。どうせならそれぞれの場合についての検証とか、事実上の
聞かれ方の歴史とか、結構おもしろいと思う。
(どうせいつもまとまることはないが、今現在は更に時間がないので、
とりあえず思い付きを以上、いくつか。)