國家は私達から、乙女の夢まで、取上げてしまふのでせうか。

ドレスデン国立美術館展

http://www.nikkei-events.jp/dresden/
どんなもんが展示してあるとか別に事前調査もなく行ったのだが、
その御蔭もあって、館内しばらく、ふとフェルメール
「窓辺で手紙を読む若い女」に行き当たった時の喜びを得られたのがなにより幸い。
なんかさあ、やっぱ見いちゃったよ。そっからしばらく動けない。
なんであんなに惹きつけられるのかなあ。なんなんだろう、ああいうのって。
どこといって究極説明出来ない。なぜ多くの者が感動を共有するのかは謎。
そんなこたともかく、すげえよかったよ。
あれ一点観られただけでも十二分の収穫。
当日、朝は6時過ぎには目が覚めて、そのまま勢いで仕度済ませて出掛け、
池袋に降りて、ドトールで朝食。10時になるのを待つ。
テケツ屋に赴くが、もう展覧会終了間近ゆえ、チケットはなかった。
予想はしてたのでそれほどガッカリもせず、そのまま上野へ。
上野のテケツ屋を回るのもメンドくさく、どうせないと踏んで、
改札出る手前のテケツ売り場で、無愛想なJR職員(?)から1400円也でチケット購入。
で、気がついたら、腹ごなししないとさきほどのクロックムッシュだけでは
持たない、立ち食いうどん屋へ。天玉うどん。
100円を投じて荷物をロッカーにしまい(100円はまた戻ります)、
スタコラ(遣ってみたかった)館内へ。
中にレンブラントなどもあったが、レンブラント、以前観に行っており、
たぶんその際、今回の展示品もあった筈。
「ガニュメデスの誘拐」とかな。子供がワシに掴み取られ、ションベン垂らしてる。
その他武具馬具、地球儀、烏口など、いろんなもんがあったが、
陶磁器とか見てるとどうしても「HELP!」のフレーズが聞こえて来てしまう。
(うそ。今思いついてみた。でも「なんでも鑑定団」を思い出してたのは事実。)
(ま、大概の人がそうだと思う。テロレロリン♪て、視聴者なりゲストなりの
持ち寄った品がお目見えする時のジングルとか聞こえてるはず。多くの人が。)
とりあえず「窓辺で手紙を読む若い女」が欲しかったが、お幾らかしら?
こういう展覧会だと、アートとして見るともうひとつ価値のない作品なども展示してあるが、
そういったものは以前書いたごとく、今で言えばファッション雑誌、グルメ、
紀行、ポルノ、スナップ写真、えらいさんの提灯持ち、
テレビ(ドラマ、ヴァラエティー、ニュースその他)、
映画にブロマイド、噂話にイラスト、マンガ、その他その他であると思えば、納得。
メディアもその流通も限られていた時代。しかし人々の要求は変わらず、と。
フェルメール、いいなあ。しかし。