國家は私達から、乙女の夢まで、取上げてしまふのでせうか。

野ブタ。をプロデュース

どうしても「野ブタ。」を評価する場合は脚本中心になってしまい、
演出だって優れているのだろうけれど、つい忘れてしまいがち。
そこらへん喚起を促したい。
といって、おれにいまこれといってアイディアはないのだけれど。
すまん。
あと「野ブタ。」の感想に限らない、ドラマ、映画の感想って、どうしても
観念的なことばかりになりがちで、テーマに即したようなやつ、
あちこち、細かい演出やお遊び、仕掛け等々ってのはいざ感想書く段になると忘れがち。
そういうことでいうと「野ブタ。」はひとつの回だけでもエピソード、キャラクター、遊びがテンコ盛り。
そこいらを具体的に挙げてゆきたい。誰かやって。(人まかせかよ。)
(誰か話してるずっと後ろでは大概生徒が2、3人でなんかしてたりとかな。)
それで「野ブタ。」があれだけ話が輻輳的で、ちゃんとひとつのテーマに最終的には収斂していく、
ってのには脚本を2人で書いてる、ってのも大きいんだろうなあ。
複数、人がいればアイディアも単純に云って2倍、しかも更にぶつかり合い、スパークすれば
尚更にアイディアは熱を帯び、膨らんでもゆくだろうし。
あと割りに理屈っぽいとこは主に男性の方、感情を上手く掬い上げていくようなところは
女性の方かな、とも「すいか」見てる時から感じてた。つか気になってた。
たぶんそんなハズれてはいないと思う。
なんでか男だと理屈優先になるんだよな。
そこらへん具体例を挙げ、ちゃんと分析したらおれもえらいけど、そんな力はおれにはなし。
悲しい。つか、そういうの読みたいんだけどな。でもとりあえずパッと見、
見当たらないとしたら自分でやるしかないじゃん。けど、できない。
面倒だから、なんだけど、面倒⇒できない、って時点でそれはそういう能力に欠けてるってことだ。
そういえば以前書いた「ジャニーズ」「学園モノ」ってことだけじゃなくて、
野ブタ。のキャラクター化、修二と彰というドラマ内キャラクターによる主題歌、
毎回黄色いペンキをぶちまけたりする謎の人物、等々、これまたテンコ盛りってぐらいに
客引きを用意してる。「木皿泉」認知作戦。
目論見成功中。「すいか」なんか気づきもしなかった人や小中学生とかも見てるみたいだし。
とりあえず寿(ことほ)ぎ。
以上は要はあれだ「木皿泉。をプロデュース」とそのフレーズが云いたかった。
(あたりまえだ。しかし。)