國家は私達から、乙女の夢まで、取上げてしまふのでせうか。

秋はせつないね。
春夏秋冬切ないね。そういや。おれはいつでも。
毎年厄年の上、四季を通じてせつない。
甘える、ってのは大事だ。
甘えてる部分が人とののりしろになる。
(「のりしろになる」ってフレーズが言いたかっただけ。)
(なんか気が利いてるじゃん。)
甘え上手になりたいな。
いまさら遅いけど。つか、そういったことは生まれ持っての性格に
拠るので意識したとてどうにかなるもんでもない。
おれはその、他人に「甘える」ってのがいつも上手くできなかったし、
そうすべきとも気づかず、やりようもなかったのがアダで、
人に聞かせてもちっとも羨ましくもない、おれ自身繰り返したいとも思えないような
人生・生活を送るハメになっちまった。
人との交流のないそれに。
(といいつつ、なんもかんもゼロじゃないし、特に30歳過ぎてからはぽつぽつとないじゃなし。)
(たださ、やっぱさ、10代20代になにかとなにかありたかったじゃんか。)
(人づきあいがあれば生活面でも世間知を得て、もうちょいマシんなったんじゃないか、って思いもあるしさ)
そんなん生きてないのといっしょ。
死んでさえいない。
といって甘えることが出来ないと言ったからって、別段独立独歩で立派に一人立ち、進みゆく、
なんてことはないんだからお立会い。
人見知り。それでいてかわいげのない。
内気でもかわいがられる人もいるが、おれはかわいくない。
(内気じゃねーか。おれは。ちょっと臆病には違いないが)
なんかどっかね。
いつだって遠慮がちだったのになあ。
つか、それが甘え下手、ってことだ。
さらにまた、おれはべつに内向的な人間じゃないし。
おれ、べつに、下、俯いてたりするタイプじゃない。
でもまあ、それはそれで、やっぱ甘え上手じゃあないし。ちょっぴり反抗的。
ジェームズ・ディーンみたいな男の子。それはどうかな。
(「ジェームズ・ディーンみたいな」って言ってみたかっただけ)
(→http://www.torori.com/jamesdeanmitaina.jpg
そんでもってアウトサイダーをよしとしてたわけでも、また、その度量のあるでもないのに。
「ふつう」のつもりだった、つもりなのに、なあ。
長い長い間、単に「のりしろ」に欠けてただけ。つまらん。
のりしろ、ペロっと出したかったね。随分とヤングな時代に。
青春とマシな仕事。
それがおれの望み。ありたかった人生・生活。
世界から追いてけぼり。