日記
- 作者: 荒木経惟
- 出版社/メーカー: バジリコ
- 発売日: 2006/10/13
- メディア: 単行本
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昨日は江戸東京博物館へと出向いた。
そんで「江戸の誘惑」を見て、「荒木経惟 東京人生」見た。
「江戸」:http://www.edo-tokyo-museum.or.jp/kikaku/index.html
アラーキー:http://www.edo-tokyo-museum.or.jp/about/josetsu/dai2/2006/1017/1017.html
「江戸の誘惑」は平日というのにだいぶんな混みようで、人負けしてしまい、ざっと流し見に留まった。
一点だけだって、その気になれば一日掛かりにもなろうってなもので、
そう思っちゃうから、尚更に見るのが、目の前に並んでいるだけに
いっそ億劫になってしまった気配、かしら。
ああ、ゆっくり見てー。
でもって、アラーキー。
これはもう60年代、70年代、80年代、すべてがおれには懐かしく、
どこか知っているその空気に、ついと涙が溢れそうになってしまった。
おれ、あの上野動物園の写真に写っててもおかしくないもん。
それにおれは板橋区大山に4、5歳くらいまでいたが、「さっちん」と題する子供たちの写真、
ああ、あんな風だったよ。あんなだった。
おれの幼少時の写真とかもちょうどあんな風だ。
あれだ。あの町の風景だ。
おれは小さすぎて憶えちゃいないが、体感的には僅かながらその空気には覚えがないじゃない。
あそこにおれはいた。あの中に。まだぜんぜん貧乏だった。
おれんちはその当時、ラーメン屋やってた。店でTV見ながらおれはメシを食い、
そのTVはある日、火を吹いた。いや、煙か。まあそんな。ともかく。
井戸もまだ使ってた。
うちのラーメン屋、まだ当時は冷蔵庫、氷のそれだったらしい。
電気じゃない。氷屋から氷買って、それで冷やしてたんだ。商売で使うそれでさえ。