國家は私達から、乙女の夢まで、取上げてしまふのでせうか。

日記Pt.2

なんだかあんまりネガティヴなことを書きたくないと思いつつも、朝から気持ちネガティヴなことを中途半端な筆致で書いてしまい、反省している。自分に。上記黒沢清の。どうせ書くならもっと詰めてガシガシ書きたいところだが、朝、出掛けにちょいと書いてみたかったので書いた。言ってることに変わりはなくとも、もう少しカタチにしたかったな。なんとなく。どーでもいーんだけどなんとなく。ともかくあれだ、黒沢清、世評がもっぱらによいばかりなので、毎回一応期待しちゃうんだよな。おれの見たいようなものが基本的にはあるわけだし。けどいざ見るとアラばかりが気になってしまう。でもどーなんだろ、みんなあれでいーのか?欠点とか気になんないのかなあ。欠点というより、根本的にセンスに欠けるとか、更に思う人って、いないのかなー。たまにネットとかの感想見ても大概褒めてあるのばっかだしさ、おれにはわかんない、なんかこう、グッと来るところがあるのかなあ、っていつも気になるんだよな。おれにはグッと来ない、というより、映画として食い足りない、そんなマイナスな印象がどうしても拭えなくてさ。テーマをセリフで説明したり、しまいには怒鳴ってみたり、そういうのってーさー、あれじゃん、ヤじゃん、フツーは。音楽がださい、とかさ。言ってることがウスッペライとかさ。ウスッペラでもなんでも、映画自体にそれを補ってあまりある「なにか」があればまったくべつだけど、その肝心の「なにか」が欠けるとしたら、あとは?自主映画みたいとか、素人くさいとか、そういう感じが抜けない、とか、みんな思わんのかなあ、ヘンだなあ、フシギだなあ、おれのセンスに狂いがあるのかなあ、ううん。みんなが褒めるんだから、おれももっとたのしみたいよ、できれば。残念じゃん、そうできないのって。たのしみがひとつ減ってるのは。この人生で。「アカルイミライ」に出て来る女の子がお人形さんみたいでも、あれはいーのか?「女が描けな」くても、それならそれでもっとあるじゃん。黒沢清の描く女性ってステレオタイプ以前なんだもん。平板でまったく。べつに女性に限らない、男だってなんだって、すべてのキャラクターがただの人物配置でさ、セリフも「これはペンですか?」「はい、それはペンです」みたいな感じ一方で、その上で更にテーマまでしゃべっちゃう。そんなんあり?それって単につまんない、才能がない、ってことじゃないの?フツー。おれの考えるには、黒沢清はお仕着せの企画で、脚本は本人以外の誰かべつの人で、監督だけしてる、そんなんが向いてるような気がするんだけどなあ。自分でなにもかも出来てしまう、そういう状況が却って災いしてるような気がする。しかしなんでこんなこと一生懸命書いてるかなー、おれは。映画の感想ついでに。「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団」見たんだけど、すっげよかった。「新学期操行ゼロ」のハリポタ版、でした。そんで。

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