仲 里依紗
『The Beatles - Nowhere Man (2009 Remaster)』
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仲里依紗が出てるんで「渋谷区円山町」見た。
これ、でも前半と後半、2つの話なのね。前半見てていつまで経っても仲里依紗が出てこないからどうしたことかと思ってたら、前半、話が片づいて、したら、後半まったくべつの話が始まり、そこにようやっと彼女、出てきた。
仲里依紗、どんどんファンになっていくなあ。いいよなあ、彼女。かわいいとかってのもあるけど、すごくその演技力やなんかに惹かれる。女優としてすごくよくって。
「渋谷区円山町」はでも退屈だった。せいぜい15分ぐらいで済むエピソードを延々とやってんだもん。まー、そういうのもあるけど、でも思ったのは、これ、上手いんだよね。撮り方、編集、音楽のつけ方、等々。ヘタクソでも失敗もしていない。欠点みたいなのはそういう意味ではない。でもつまんない。退屈してしまう。登場人物に共感できない、他人事にしか思えないってのもあるけど、でもそれだけじゃない。なんだろう?こういうのって。上手くことばにできないのがもどかしい。「純喫茶磯辺」もすごく「上手い」。「渋谷区円山町」もすごく「上手い」。けど「円山町」の方には感動がない。その違いがおれにはまったく説明ができない。もどかしい。
よく「MTVみたい」とかあるいは「CMみたい」な映画ってあって、それがどうして「映画」じゃなくて「MTV」や「CM」みたいなんだろう?どうして「MTV」や「CM」だと情緒を揺さぶられないんだろう?それがわからない。「上手く出来すぎてるから」?でも違う。すっごくオシャレに上手く出来すぎてるような、わざとらしいほどスタイリッシュな映画ってのはあって、でもそれは「映画」でちゃんと感動できたりもする。なんだろうなあ?こういうのってぜんぜんうまく違いが指摘できないや。
こういう場合あれか、大きくその特徴を抽出して云おうとするからいけないのかも知れん。たとえば「渋谷区円山町」で違和感やつまらなさを感じたシーンを具体的に挙げてゆけば、その謎の一端に辿り着けるのかも知れない。でもいまはそんな元気もないのでペンディング。
でさでさでさ。
「純喫茶磯辺」、いいトコいっぱいあんだけど、さっきまた思いついたのがさ、部屋の中なんかで人物に光があたらなくて、薄暗い影が落ちたまま映ってる場合とか結構あんだけど、それがいいんだよねえ。日常的な光の中、ライトのない中での人物で。それってでも見てるとすごく自然に感じるけど、撮る方はすっごい意識して、まったく自然じゃなく、仕掛けに仕掛けてやってんだろうねぇ。そういう撮影の妙も「純喫茶磯辺」の魅力。
それとセリフ!これがまったくなんてことない「うん」とか「あのさあ」とか「それで?」みたいなまったく日常的で断片的なフレーズが多く遣われてるんだけど、でもそれまたすげー上手なんだよねえ。ものっそい自然に見える。会話が。なんかすごいと思う。それって。(おれ、こういう場合「すごい」とかそんな貧困な表現しかできなくて、我ながらなんだかなあ。。。)