柳下毅一郎

「興行師たちの映画史」に際してのインタヴュー
SFってのはどんなもんかということ。
蓮實重彦から出発して別のやり口を採るということ。
やっぱ社会意識が大事だよ。おれにとっては松本清張が原点。
「ジェノサイドの丘」で描かれているフツ族とツチ族の争いに関しての新聞記事をゴダール
「はなればなれに」ではアンナ・カリーナ(?)が見出し程度だったが読上げる場面があるが、
かつて数年前にまだ同作品がビデオ化も上映もなかった頃に唯一横浜で行われた
フランス映画祭での上映の際、そこのところで笑い声を上げた観客が幾たりかいた。
暗黒大陸アフリカの低劣な土人がおかしな争いをしていておかしいとでも思ったのだろうか。
おれは当時彼の地の事情を心得なかったが、そこがそっけないようでいて
映画のテーマに直結するものだというのはハッキリとわかった。
彼等の笑い声にはすごく腹が立った。
「はなればなれに」では一体なにが描かれているかが彼等にはまったく見えなかったのだろう。
先日の「爆笑問題のススメ」に出たリリー・フランキーがすけべでしょーもないのもひどくシリアスなのも
全部同列でおれはやるし、そうであるべきといったようなことを云っていた。
人間てのは善いも悪いも半端なのも全部ゴチャマゼ、それを前提にするってのはやはり肝要。