國家は私達から、乙女の夢まで、取上げてしまふのでせうか。

読書

最近とんと本というものが読めない。電車にも滅多に乗らなくなったし、余計に読めない。
たまに電車乗っても寝ちゃうし。大体。よくみんな本とか読めるなあ。だるくない?
小説とかフィクションだとなおダメ。マンガも読めない。
お話のあるものはそこに入っていくのが厄介でハナから敬遠してしまう。
映画かTVドラマならまだしもだ。それでも躊躇う場合はよくある。
まあでも字は毎日いっぱい読んじゃいる。ネットで。
おれにあるのはなによりも人恋しさで、本屋行くしかすることのなかった昔と違って、
今はもうそれ以外の、人の体温感じられるもんの方が、いやそもそもそういうものを求めて、話をしてくれる、
話を聞いてくれる相手を求めて本屋行っちゃあれこれ立読みしたりしてたわけだし、
それが活字である必要はさらさらになく。
自分の部屋だとほんと読めない。活字を読むのが大変負担に感じられる。
かといってモスバーガーやスタバに本を持っていっても、本なんか読まず、あれこれ考えたり、
メモつけたりして過ごしている。誰かおねえちゃんと仲良くなれねえかなぁ、あの娘。カワイイなあとか、
そんなこと考えてるぐらい。
元々読書家でもないし、活字がたまらん、て人のことは他人事。
あとたまに眼を開いてるのが辛くなる時があって、そういう場合は要は神経が疲れてるので、こう、
なんつうか、布団の中に頭を埋めたくなるような感じになって、といって別に落ち込んでるとかそういうんではなく、
生理的に不快、というか、耐えられない感じになって、そんな時は当然本なんか読んでられない。
活字がたまらん、て人の話を聞くたびに、そういう人ってのはそういう風に神経的にもたない、
ってことはないんだろうかと考えてしまう。だって、おれみたいにたまに神経の疲れが出るとかじゃなくて、
もっと精神的に調子わるい人の場合、眼を開けていたり、活字を追うって行為自体が
耐えられなくなるんじゃないか、と思うことしばしば。
それとも好きな行為なので神経には障りにくく、むしろ気持ちよく、あるいはラクになれて、大丈夫だったりするのかしら。