中島貞夫
時間の都合が許したので意想外にも2日(金)の「にっぽん'69 セックス猟奇地帯(1969)」と
「ポルノの女王 にっぽんSEX旅行(1973)」の2本を観る事が叶った。
この2本は今回の特集で特に観たかったものなのでラッキーだった。
「セックス猟奇地帯」、68年で、売春防止法が施行されてから10年ほどしかその時点では
経っていないという事にナレーション(西村晃:ex水戸黄門)で改めて気づき、不思議な気がした。
10年なんて大して昔じゃない。
(売防法で思い出した映画、前田陽一監督の「にっぽんぱらだいす」。
前田監督のデヴュー作だったと思う。おもしろかったょ!)
「セックス猟奇地帯」は音楽がジャズ風味でとてもよろしかった。
おれの隣のカップルも上映後、「音楽カッコよかったよね〜」みたいな話をしていたのだった。
つうか八木正夫か。
そうだ、始めのクレジット見たとき八木正夫が音楽とあって、「お。」と思ったんだった。今思い出した。
といっても八木正夫について特になんか知ってるわけじゃなくて、なんかボンヤリとした認識がある程度、
名前には見覚えがあるくらいのもんなんだけどさ。
あとこの映画、タイトルバックがいきなり横尾忠則だったり、唐十郎
〔三田佳子の息子の預かり係、又はマルシアにごめんなさい。)
が出て来たり、なんか豪華なのだった。その時代的に。
これと合わせて大島渚の「新宿泥棒日記」も観たいところ。
あとあれだ、藤田敏八の「にっぽん零年」も組合わせたい。
それで他にもなんか考えて盛込んで《新宿ソーラン映画祭》って企画を昨日考え付いたのを今思い出した。
開催日はもちろんその年の「10月21日」だ。
夜7:00からの回だったけど、随分混んでた。通路にパイプ椅子が出たりしてた。
今日も帰り際、中島貞夫監督の姿があった。
「セックス猟奇地帯」、昔々の12チャンネルの「金曜スペシャル」みたいだったなあ。
状況劇場の「腰巻お仙」と「由比正雪」の一部が映ってたが、四谷シモンがどの人かわかんなかった。
それ以上に「日本暗殺秘録」には状況劇場が出てる旨のクレジットがあるが、
一体どこに唐十郎がいるのかがぜんぜんわかんなかった。
川谷拓三はロングショットで向こうの方にいるのと顔に布の覆いを掛けて銃殺される
ショットでのアップしかなかったけど、すぐにわかったのになあ。(わかるよなあ。)