國家は私達から、乙女の夢まで、取上げてしまふのでせうか。

ニューヨーク・グッゲンハイム美術館展

TSUTAYA行ったら「ポロック/2人だけのアトリエ」という映画があるのを知る。今度観てみたい。
件の美術展にあった彼の作品は例の絵の具垂らすやつ以前のものだったが、だいぶん内面激しそう、
この人、って感じだった。
それがよかったんだけどね。当日観たものはポロックに限らず大概好きだったよ。
モンドリアン以外は。おれはモンドリアンはなんか嫌いなんだ。
以前モンドリアンの作品展に行って、例のタオル地で御馴染みの、柄のやつはまあ構わなかったんだが
宗教的な意味合いの濃い三幅画、そいつが安っぽい思想を解説してるかの如くで全くに受け付けず、
なんか嫌い、この人、ってなっちゃって、それ以来、おれはモンドリアンが嫌いという決め事にしてある。
あとシャガール、ピカソ、ゴッホ、この3人はおれにはわからん、ピンと来んと決め付けていたんだが、
モノホン目の前にしたら、案外とよくて、困ったどうしよう、好きになった日には言い訳が立たない、
などと軽ぅく悩んでしまった。でもまだ大丈夫だ。好きにならずにいられなくはない。
つうかカンディンスキーよかったなあ。あとデュビュッフェ。
ああいやいや、サム・フランシスの「輝く背後(Shining Back)」がよくて、そしたら
ポストカード売ってないんだもん。同じくマーク・ロスコーも飾ってあった
「無題(Untitled)」(1947)がこれまたない。そうじゃないやつはあったんだけど。それは買った。
クレーは地味で地味で、その地味さにはどうしても惹かれてしまった。気になって仕方がない。
"Lichtenstein"って、結局どうやって発音するんだろう。アメリカ人だし、パンフレットに
あるように「リクテンスタイン」?それとも「リキテンスタイン」?「リヒテンシュタイン」?
「クラフトヴェルク」?「クラフトワーク」?「キンダイチュウ」?「キムデジュン」?
キルステン・ダンスト」?「カーステン・ダンスト」?
丸谷才一のエッセイだったと思うが、「ピカソ」はアメリカじゃ「パイキャッソー」って
呼ばれたりもする、ってのがあった。)