國家は私達から、乙女の夢まで、取上げてしまふのでせうか。

日記

麻生久美子がどうこう言ってるわりに市川実日子が好きだの、
はなちゃんかわいいだの云ってるんだから、世話がないぜよ。おれも。
(この前の「新日曜美術館」の着物姿のはなちゃんを見て以来、恋してしまい、
もう以前のようにいやらしいことがスッと考えられなくなってしまった。
そういうのあんまり考えたくなくなってしまった。それよりもかわいいはなちゃんを優先したい、
いまはそういう気持ち。いまはなんかふつーにデートとかしたいよ。はぁ。)
おれもでもなんで、人間なんてどうせ肉の塊、所詮糞袋、日ごろそんなことを考えがちな割りに
ガーリーなことも大好き、ってのはどうにかならんか。
納まりどころがこれじゃない。
おともだちができない。
あとさあ、音楽でも映画でも、基本的に王道好みなのに、どうもそれらの組合せがわるいらしく、
同好の士が見つけづらいのがかなわん。ちょっとさみしい。

日本の妖精 by 花輪和一
いやべつに趣味がおなじゅうする必要もないんだが、なんだろうなー、
基本的なスタンスが違う、っちゅうか。上手く云えん。わからん。
あとあれだ、映画とかだとわかりやすいんだけど、男の子が好みそうな世界に
それほど積極的な興味がない。要はアクション映画よりは恋愛映画が好き、みたいな。
わかりやすくいえば。ホモソーシャルみたいのがもひとつピンと来ない。
男の人って、結局男同士がいいんでしょ、みたいな言い回しがあると思うが、そういうのがよくわからん。
そうなの?ってなんか他人事。
昔からあんましともだちとかいないせいかも知れん。
おれ、女の子といっしょの方がたぶんたのしい。すけべな意味合いもそこには当然
あるのだろうけど、でも同時に(すけべと込みでか)単に気が合う、というか、話しやすい、
みたいな気もする。よくわかんないけどね。
大体女性とそんないっしょに過ごす時間があるでもなし。
たぶん、おれは妹しか話し相手がいない時期がずっと長かったので、なんかそんな風なのかも知れん。
それにガーリー趣味はあきらかにあるしな。やっぱ。それは母親を継いでる。
でも理屈っぽいことも大好きだしなあ。
趣味はガーリーだけど、思考態度は男の子。受け入れ先があんまりない。
ともだちができづらい。つまりさみしい。
(いや、ともだちができないのは別段趣味だのの問題ってだけではなく、
おれの醸し出すオーラがきっとそんななのだろうが、それはまたべつのはなし。)
そういや母親を継いでるといえば、おれの母方の祖父、既にこの世になく久しいが、
その人が文学趣味で、世渡りが下手、役場だとか硬い仕事にでも就きゃよかったのに、
馴れない仕事、商売屋だのなんだので働いては上手く行かず、みたいな繰り返し、
なんかそんな人だったらしく、そんなところ似ちゃって、まったく一体どうしたもんだか。
ううむ。カネと仕事には一生縁がないのかなー。やっぱ。かなしい。
その祖父さんのことなんて、おれ、殆ど憶えちゃいないくらいなのに、なんで似てるかなあ。
そんな世渡り下手なところに限って。でもちょっとおもしろい。遺伝子のふしぎ。
(それでともだちができないのは父親似。)
(しばらく前から思うようになったが、両親の性格のパッチワーク。おれの性格。)
(そういうもんなんだねー。親子って似てるのね。なんやかんや云って。)
(表面的な部分はあれこれ違っても、出方が違うだけで、根はいっしょ。)
(そのことにいつか気づき、それを承知できるようにはなりました。いまとなっては。)