國家は私達から、乙女の夢まで、取上げてしまふのでせうか。

一人暮らし

一人暮らし及び結婚について、ぼんやりと考えていることがあるが、なにせぼんやりなので、
どう書いていいかわからない。
とはいえ、おれの書くことはワンパターン、既に書いたことの繰り返しばかり、
笑っちゃうのが文章までほぼいっしょだったりすることだが、
それはさておき、年寄りの一人暮らしとは昨今よく聞く話、それってどうなのかなあ、って気になって、
ならば一人でおらずに済む可能性はなんかないのか、ということで、
ただその際に思うのは、いずれ伴侶が先に亡くなり、一人にはなるとしても、
それでも一人でなく暮らすことの出来る可能性と云ったら、まず結婚しかないということ。
ともだちとでは同居は出来ない。それが可能ならば年老いて、伴侶を失ってからでも
可能性はないじゃない、しかしともだちとかそういう関係では同居は出来ない。
家族、まずは結婚からだ(核家族が基本であるわけだし。いまは)。
同居をして、生活を共にするには性的な結びつきを前提としなければ、むずかしい。
セックスする、セックスも出来る間柄だからひとつ屋根の下でも暮らせる。
そういうものだと思う。たぶん。
まだこれ以上煮詰めていない。
でもなんでこんなこと考えるかというと、おれには「一人暮らし」というのがなんか無理がある気がするからだ。
「一人暮らし」、それは若さと高度な文明をそもそも前提としているし、
第一年取ってからの一人暮らしはなにかと大変だし、身体的にキツイ、そして経済的にもキツイ、
それに第一さびしいじゃないか。
年取ればもう新しいともだちはできない。彼女や彼氏も出来る可能性は激減する。昔モテていた人でも。
更に結婚ともなればまた面倒もあるだろう。
「2人なら食える」ということを考えても経済的な選択として「結婚」というのはそれなりに機能もする。
年を取れば尚更。一人の年金では無理でも2人分合わせればなんとかやっていけるということだってある。
伴侶を失った人が、その相手の死を報告せず、年金2人分受給して云々なんて話も時にあるが、
家賃などを考えても、2人なら払えたものが、ひとりになると途端に払えなくなる可能性だって充分にある。
あと一人暮らしの歴史についてもやっぱ知りたい。
これ、誰か大学の先生とか、調べてくんないかなあ。それともあんのかなあ。そんな研究。
「一人暮らし」ってなんか怖いなあ、辛そうだなあ、厳しいなあ、ってのと、
そもそも「一人暮らし」なんてする必要が人間にはあるのか?ってのもある。
なんだろう「一人暮らし」って、みたいな。
自然・文明・人間の3点セットと絡めての話題。
いや、若ければいいさ。それに他人が煩わしい、それが例え家族でも、ってのも充分にわかる。
けど、そうかといって、「一人暮らし」を殊更に推奨する気にはなれない。
「一人暮らし」は若さ、経済、健康、その他の条件が充分に揃ってこそ可能だからだ。
若ければカネがなくたって、ひとりでさみしくなっちゃったって、しかし最低「未来」があるのだ。
年を取って一番に失うもの、それは「未来」だ。
「未来」がそうは望めない以上、その分、日々の安寧は欲しい。必要になる。
今日の我慢は明日の希望では解消できないじゃないか。年を取れば。
今日がとにかく安定や安心でなければ。まずは。
でも年を取り、一人暮らしでなく済む方法といって、とりあえずは結婚しかない。
選択肢が他にはまずない。
まずはそれなりに人と知り合うのが得意で、付き合いが結構あるような人を仮定したとして、
それでも性的関係を前提とした誰かと同棲する以外に、他人と同居ってできるのか?
って考えると、なんかむずかしそうでさあ。
結婚だってロクでもない場合もいくらでもあるが、とりあえず上手く行く場合を考えたとして。
同居ってセックス抜きには(実際にする、しないは別として)きつそうじゃないか。なんかさ。
あとはまあ家族ってのもあるが、それだって、前提としての結婚という性的結びつきがあってこそ
「家族」ってのが発生するわけだし。
ううん。どうなんだろう。
おれはとりあえず怖いんだよ。年取った時の一人暮らしが。カネないし。
経済的な心配は大きい。おれの場合。
それとあとさみしいしさあ。やっぱ。
元々人と知り合ったり、つきあったりするの得意じゃないのに、年取ったら尚更むずかしいじゃんか。
年寄りと好んでつきあう人間は滅多にいない。
そしてまた年寄りとて、つきあいたい相手、知り合いたい相手はできるだけ若い奴だ。
年寄りだからって年寄りと知り合いたいとは思っちゃいない。
若いやつの方がいいに決まってる。
でも若い奴は年寄りなんか相手にしたくはない。年齢聞いた時点で、とりあえず敬遠されてしまう。
それでも敬遠されないのはカネとか才能とかなんかしら余禄がある人間で、
いや、そういう人だって、多くは敬遠される。
そばには来るかもしんない。けど「ともだち」にはなろうとはしないだろう。若い奴は。
でも年取っても欲しいのは「尊敬」なんかじゃなくて「ともだち」だ。恋人だし、セフレだ。
しかし年寄りはスノボには行けない。いっしょにスノボに行けない、
気軽に誘えない相手とはつきあいたくはない。それが人情だ。
でも一人暮らしがどうたらって問題だけじゃないなあ。
なんで人類、こんないっぱいいるのにみんなバラバラに生きてて、さみしくしてなきゃなんないのかなあ、
ってことでもあるか。
まあどうせいくら考えたって、どうにもなんないし、自分のことさえどんなもんだか、
ってのに、人様の心配なんかしたって、単に心配してるだけ。
まあそれは話題がなんであってもそうじゃあるが。
それをいっちゃーおしめーよ。