子猫をお願い
そんなわけで間もなく渋谷へGO!である。今は7:27。映画開始は12:00。
都会は遠い。8時過ぎには家を出る。
そうして早い目に現地に着いてユーロスペースに間もないドトールで落ち着きもなく過ごし、
列が気になるのでドトールをさっさと出て、開映前早々にはユーロスペースへと行き、
一番前とかに並んでしまったりする。気が小さい。ゆったりと構えられない。
もう少し時間にルーズになってみたり、列の並びなど気にせず過ごしてみたいが、中々そうも行かない。
ただいま。いまは19:23。帰宅して夕食も済んだ。
※ 以下、当然ネタバレというやつである。注意。
【 ロード・ムーヴィー、出発するまで 】
41歳のおれからすれば20歳なんてただ希望と可能性に満ち満ちていて、何でも出来そう、
何とかなりそうに思ってしまうけれど、渦中にいる者にとってしばしば世界は閉鎖され、選択の余地なんか実はない。
帰宅すると家が倒壊していて祖父母がその下に埋もれてしまっていても、為すことなんかなく、ただ口を噤んでしまう。
それ以外に何が出来る?ごく単純なこと、簡単な営為、そういったものさえロクに出来やしない。
周りでみんなが忙しく動いていても、自分に出来ることはただ俯いていることだけ。
胸の痛みを表す方法さえもうわからない。小さく嗚咽を漏らすことはあっても人と目を合わせることなどいまはとても無理で、
だから通り過がる人は時にその姿に気づくけれども、ただ通り過ぎてゆくだけ。
でもまあいい。出発してみよう。とりあえずどこかへテキトーに行ってみるさ。
Good Bye