國家は私達から、乙女の夢まで、取上げてしまふのでせうか。

スパイダーマン2

すんごい中身濃かった。物凄い充実度。脚本が凄いんだと思う。あんまり考えたくない。勿体無い。
観てる間、80%の時間、泣いてた。
ジョン・ランディスが医者役でちょこっと出てたみたいだけど、数人いた医師のどれかまではわからなかった。
そもそもジョン・ランディスの顔を知らないという欠点が。
ダニー・エルフマンのオーケストレーションによるサントラがとてもよい。
サム・ライミといえば主観ショット。
今回はドクター・オクトパスの人工アームによる主観ショットというのがありました。
明日に向かって撃て」で御馴染みのBJトーマスの「雨にぬれても」が使われ、
キルスティン・ダンストは「卒業」のように花嫁姿でトビー・マクガイアの元へと急ぎます。
ニューシネマへの挨拶なんでしょうか。
オスカー・ワイルドの「真面目が肝心」がキルスティン・ダンストの出演している演劇として
出て来たけど、映画とかでこの演目、よく見るような気がする。まあ定番中の定番、てことなんだろうけど、
それがどういう風に定番なのか、その感じがもうひとつわからないのがもどかしい。
ちなみにおれは英語の授業で戯曲を読んだことがあるきり。なんにも憶えてない。
その芝居を観るのに遅刻した際のトビー・マクガイアとドアマンとのやりとりのシーンの素晴らしいことったら。
キルスティン・ダンストとトビー・マクガイアの2人の会話のシーンの、その視線のやりとりの素晴らしいことったら。
そしてスパイダーマンも救われていいんだなんて。今思い出しても泣いてしまう。
事前情報ゼロで臨んだのはまったくに正解だった。
よかったぁ、評とか、つい見ちゃわなくて。
圧倒された。
ああ、なんかあんまり映画がいいと、なに書いてもつまらんことしか書けん。
つまんない解説か、小賢しいことしか書けないって気分が非常に強くなる。
いろいろ思いついても、もうひとつためらいがちになる。
でもちょこっと書いちゃったけど。いくつか。
ともかくもなに書いても映画の感興を殺ぐばかり、って気がしてしまう。
(でもなにか書くのは、やっぱり思いを、楽しさを、感動を共有したいからなんだから、
オシャベリがしたいからなんだから、気張らず、思いつくままに書けばいいんだよな。ほんとは。
気取るのは大事だけど、気取りは時には捨てないとね。もっと楽しい方がいいんだから。)
11時半くらいに件の場所に着き、友人との待ち合わせ時間の2時まで主にスタバで過ごす。
で、六本木ヒルズ、キティちゃん展やってるんで、スタバのナプキンもキティちゃん仕様になってたけど、
そんなことより、映画館のある建物に入場しようかという矢先、ドアのところにいた警備員に子供が
「このドアでだれかゆびはさんだんでしょ?このドアでだれかゆびはさんだんでしょ?」
と何回となく訊いていたのに遭遇。警備員は苦い顔で無視していた。