國家は私達から、乙女の夢まで、取上げてしまふのでせうか。

シネアストの眼

アテネ・フランセ、行って来たよ!建物が紫色だったよ!プリンス?!
まずは御茶ノ水へと行き、メシ食ってからスタバへ。
すると隣の席でスーツ着た学生さんが、カジュアル、でもちょっと硬め、の格好の少し年上と
思われる男性とぎこちなくしゃべっていた。学生街、御茶ノ水、これが噂に聞くOB訪問?とか
いうやつ?よく知らんけど。ま、一種の面接で、隣にいたおれはそういう雰囲気に耐えられないので、
これぞマイ・ホラー、ウォークマンで『リーヴロ』聞き始めて、会話をシャットアウト。
件の学生さん、なんとも緊張しまくり、話もスムーズでなく、2人の様子もよろしくない、
こういうのは他人事な気がしないのもあり、隣にいてちょっと辛かった。早く終わってくれ。
・・・終わった。ま、面接みたようなもんであるから、そういつまでも長々とはしないのでしょう。
ほ。それからしばらくしてから、また同じ男性と違う学生さんが今度は少し離れた席に現れる。
しかし今回は遠目にも学生さん、ベシャリは立つし、漏れ聞こえる話の内容も自信たっぷり、
自分の現況、将来への展望を見事に語り、聞き手の男性の反応もよく見えた。選考の基準・結果は
わからないとはいえ、ふつうに見て、その学生さん、話にムダもなく、流暢、ハキハキしてて、
なにやら立派なのであった。おれにはあんなことはまったくできない。別の世界の人だ。
育ちもよさそうだし。さきほどのすぐつっかえちゃう彼の方が、そういう意味では感情移入しやすい。
大体、おれ、仕事とか企業とか営業とかなんとか、そういったことにはまったく興味がなく、
金融がどうのとか、メーカーがどうしたとかその手の物言い、演技して無理して言おうとしても
やっぱ無理。そういう自分の中にないこと言おうとしても、しどろもどろになるだけだ。
それに大体「やりたい仕事」なんかあるはずないじゃん。ふつう。セックスしたいとか、
釣りでもしてたいとか、鉄道見て回りたいとか、AV男優やってみたいとか、夜更かしして、
あとは好きなだけ寝ていたいとか、そんなことしか「やりたいこと」なんて、ないよなぁ。
仕事なんか、ふつう、したくないよなぁ。そもそも。
水道橋なんて行ったのはまったくのひさしぶり、あ、いや、そういやこの前所用で東京ドーム・シティー
に行ったんだった、それはともかく帰り、駅まで歩く道すがら歩道橋からよく見えた工芸高校、
なにやら現代的な立派なつくりになっているのだった。おれの知ってる限りじゃ、同高校、
古臭い、いかにも学校くさい建物だったような気がしてたが、いつ建替えたんだか、きっと随分
それでも前なのだろう、それぐらいこのあたりには用がない。来ることがなかったってことだ。
(まだ映画の感想までいたらない。でもとりあえずアゲる。つまり、この項つづく。)
(といって、大したこと書ける予定もないので、あれだが、『アイデンティティ』も
カレーライスの女たち』もよかったです。楽しかった。
そんなわけで監督の松江哲明さんの日記はコチラ⇒id:matsue