階級

"執筆環境としての社会階級と文化資本"〔新たけのこ雑記帖〕という題が
徳川夢声について書いた本の感想に出て来るが、ここ、非常に納得する。
ここらへん、なんか上手いこと書いてみたいとしばらく前から考えているが、
"上手く"書こうって色気があるせいで、却って行き詰まって、つい書き出せない。
おれは親が肉体労働者だし、しかも一生下っ端だったし、おれ自身これまで大した仕事に就いたこともなく、
また以前は都心に通ってたし、住んでたのはところざわでけして悪い条件じゃなかったが、
現在は都心まで急行で1時間、休日には充分に新宿でもなんでも日帰りで行けはするが、
一方、車がないと生活が出来ないような地域でもある。
なんでも電車で住むような都心とは違う。仕事にだって車は必要な人は多い。通勤だけでも。
ここにはカフェもない。下北沢で演劇を観るつもりなら、マンガ喫茶で夜明かしが必要で
もちろん翌日が休みの日に限る。
渋谷で映画のレイトショーを観たら、もう帰れない。
職場でもどこでも滅多にここらへんの人は都心には出ない。
みんな近辺で車で済ますのだ。用事は。買物は。お出かけも。
結婚していればまた条件が限られてくるだろう。
ともかく、そういった環境にいながら、文化的な関心などがあると非常にもどかしいもんだ。
だって頭の中身は完璧に都会志向なんだもん。トーキョー大好き。
（あ。ダメだ。やっぱまとまらない。親の職業やステータスの話ってのもしたいもんだが。）
ええと。アイディアがばらばらでダメだなあ。ともかく。
恵まれてる人は羨ましいなあ、ってのがひとつでしょ。
（2世はよくない、とかなんとかその手のくだらない事はおれは言わない、
っつうかその手の「純粋主義」、混じり物がなければないほどイイ、
ってのはおれが最も否定したい言説なのであしからず。
第一、良い悪いで話が止まっちゃつまらん。
もっと次、ネクスト・レヴェルへ達したいゼ。You don't stop.）
それから。世の中全員東京に住んでるわけじゃないゼ、ってのがあるでしょ。
モノ考えるに際して「ヤンキー＆ファンシー」を抜きにしたって意味ないじゃん、ってのがひとつあってぇ。
ええと他には・・・。
文化的・政治的・社会的関心のある者同士でいろいろと話をしたって、
そこで話がどうもつれようが、盛上がろうが、それ以外のそもそも議論の場にハナから出て来ない
サイレント・マジョリティーがいないんじゃ、だからどうした、So What ?
ってのがあるでしょ。ううんと。それから。
なんか中途半端だなあ。もうひとつ上手く言葉が繋がらない。テーマがあっちゃこっちゃする。
ミソもクソもいっしょにしたいんだよ。おれは。（かなあ？）
おしゃれなカフェと地方のファミレスと、例えばそういうものを同時に捉えたいんだ。
それでどうすんのかはよくわからんが。いや、わかっているような、わかってないような。
いや多分、結論はないんだよな。そうなんだなあ、ああなんだなあ、
って感想がちらほらあって、それを有機的に結び付けて、
なお、更に結論も出したい、のかなあ？
・・・・尻切れトンボでおしまい。