國家は私達から、乙女の夢まで、取上げてしまふのでせうか。

電子ペーパー

電子書籍」という題でコチラ(2004/5/9)〔aozora blog〕電子ペーパーに関しての考察。
例えば「はてな」には出版関係の人とか結構いると思うが殆ど話題にならない。
足元揺さぶられる大問題だと思うんだがなあ。
いや、予測なんか全くの不得意、経済にも勘にも疎いおれだが、でもなんかしらはあるよなあ。
単に話題としてもおもしろいと思うんだけど。
で、おれとしては再三云っているように電子ペーパーのことを考えるには
もっともっと下世話な部分、なにより「カネ」に関する話が重要だと察する。
「書籍」といって文学書などを思い浮かべやすいが、もし電子ペーパーが普及するならば、
まずはマンガ、エロ本、その他雑誌、etc.ってあたりだがデカイ筈。
他にも実用書だとか参考書、それから会社の書類なんかも影響を受けるかも知れない。
でもって「少年ジャンプ」の電子ペーパー化ってのがおれのとりあえずのモデルだ。
子供だったなら電子ペーパーなんて新しいオモチャ、すぐに達者になる。
更にまた普及した場合、ネット上でのファイル交換、つまりは著作権でモメる可能性は高い。
余波として印刷会社(大きいところは別、っつうか大手の会社で研究開発されてるわけだし。そもそも)、
製本会社、運送会社などが一気に仕事を失うかも知れない。
他にも取次ぎ会社が既得権を巡って余計な法案を無理矢理通そうとしたり、とか。
その他普及に関してはかつてポケベルが女子高生の意外な使い方で爆発的に拡がったように、
思いも掛けないコミュニケーション・ツールとしての可能性を思いがけない層が引き出すかも知れない。
更にまたネット上での配布、交換が可能であるということは言語の障壁があるとはいえ、
国際的な拡がりを見せることだって考えられる。
プラス面、マイナス面、どちらにしても多様な可能性はある。
ただおれにはとても予測する能力はない。でもなにかは起きる。気にはなる。