國家は私達から、乙女の夢まで、取上げてしまふのでせうか。

スウィングガールズ

そういえばこれ観た時、これで最後、バンドの演奏が上手く行くのは当然としてそのままなぜか
その成功が銃爪("ひきがね"byツイスト)となって、どんどん話が転がっていって、ついには
世界に平和が齎される、ってな展開になったらおもしろいのにとか思ったんだった。ふつうの学園モノ、
小さくその学校の中で終わる程度の話だと思ってみてると、なんと話が膨らみ、大袈裟なことに
なって、しまいには世界中に波及、意想外の壮大な結末を迎える、そんな映画も観てみたいと
思いついたりしてたのでした。そのへんの話の流れやエピソードや人物関係の錯綜具合、等々を
ちゃんと考え付くことが出来るぐらいならおれも余程に才能があろうってもんだが、生憎と
そうは行かず、ただ漠然とそんな夢想をして楽しんでいた。
ええと。まずね、映画の冒頭、「Rolling Stone」20周年記念のTV番組からジョニ・ミッチェル
インタヴュー、60年代が終わり、70年代に入りいよいよ産業となったロックに関しての彼女の言、
「世界も変えられない。自分も変えられない。レッツ・メイク・マネー!ハハハハハ。」ってのが
出て来て始まる。そしてお話は進み、最後に至り、「音楽が世界を変え」てしまうのだ。
いいなあ。そんなん観たい。