國家は私達から、乙女の夢まで、取上げてしまふのでせうか。

日記Pt.2

おれの母親が文学少女だとか、父親は歌謡曲がきらいで時代劇と時代小説が好きで、
で、両親とも毎週「フレンドパーク」と「なんでも鑑定団」と
「ダーツの旅」と「行列のできる法律相談所」と2時間ドラマが大好きだとか、
妹が好きなのは吉田秋生三原順くらもちふさこ氷室冴子で、
でもこの4人共、元々おれ経由(えっへん)、少年マンガには興味がなく、
でもマンガのことそんな詳しいとか情報集めるとかそういうのはまったくなく、
マンガ雑誌を定期的に購読していたこともなかった筈、
かつては「なかよし」と「My Birthday」の購読者で、小説も氷室冴子以外、
そういや誰が好きなんだろう?大体そんな本とか読んでたっけ?少なくとも
ディープな読書家などではまったくなく、その昔はマッチが好きで、
音楽に関してはCDなんて昔から基本的に持っておらず、せいぜいおれが
妹好みのものを焼いたり、買ったりしたもんぐらいかも、そうだきっと音楽は
TVで見たり聴いたりだ、そんでアメリカ在住のいまでも邦楽にしか興味がなく、
ドリカムとかが好きでエッセイとぬいぐるみがきらいで、80年代初頭、
おれと妹と母親の3人は毎週NHKの向田邦子の「阿修羅のごとく」を
楽しみにしていたのがいい思い出で、で、この話、どう落としたいのかといえば、
おれがこんな感じで積極的に文化好きなタイプなのに比して、おれ以外の家族は
そんな感じでもなく、ただ母親は基本的に文学少女でガーリーなので、
きっとその点をおれは受け継いでいる、そんで世間の事に
あれこれ意見言いたがるのは父親の影響、ええと話がそれた、
どこに落としたいかってことだったが、おれとしてはだ、サブカルとか
そんなんじゃない人たちの趣味嗜好、とりあえず家族ヴァージョンを
お届けしたいと思ったのだ。で、ほんとはもっと微に入り、細を穿って、
細かくあれこれ名称なども出しつつしたかったのだが、それが面倒なので、
こうして思いつき順に適当に書いている。毎度だが。
それで更に例えば職場で見かける男の子や女性たち、昔見かけた彼ら彼女たち、
そういう人たちの趣味嗜好なぞも綴ってみたいんだけどなあ、
でもめんどくさいなあ、あんまり出て来ないかも知れんしなあ、
けどこういうことは具体性に欠けてちゃ話としておもしろくない、ほんで、
おれの積年の悩みは
「いつか音楽や映画や文学やなにやかにやの話をしたい、したかった」
で、というか、いっつも映画観ても感想云う相手ひとりおらず、悶々と
しつづけていたので、でも出会う人の中にはそれなりに音楽好きな人とかも
いたわけで、ただプライヴェートでの付き合いがあるように、気の合う人がいて、
更にともだちにならなくちゃ話のしようもなく、そこまでの付き合いが中々あり得ず、
つまり職場でちょろっと話すくらいで、プライヴェートだと一人、って
パターンがいっつも、ふつうにともだちって感じの相手がなっかなか出来ず、
いまはそれでもだいぶんマシにはなったし、なによりこうしてネットに
感想とか書けるってだけでもだいぶんオトク、ええとほんで、つまりはだ、
かつては、まあいまでも基本的にはそうなんだが、けどだいぶん落ち着いた、
「ああもう身の回りにいる人間でそれなりに映画や音楽の話のできるやつは
おらんのか。ああ。ああ。ああ。もどかしいよぉ。つまんないよぉ。
気持ちを持て余すよぉ。一人じゃフジロックとかだって、ましてやクラブだなんて
いけないじゃんかよぉ。」云々かんぬん、まあそういう人は結構いると思うし、
そういった時なんとなくイメージするのは地方の工場で事務とかやってたりする、
もちろん工員でもなんでもいいんだけど、ともかくも、そういうなんつーか
文化的なことを話そうにも相手がまったくおらん、そして生活や仕事も地味、
そんな人のことで、それはつまりはおれ自身の反映でもあり、けどそうはいっても、
おれは人付き合いが人並みに出来なかったという事情は措いといて、
東京圏(埼玉の別名)で生まれ育ち、学生時代は渋谷区笹塚あたりに居を構え
(って、単に四畳半の木造アパート。それに住所は世田谷区北沢だ。)、
白金台(!)の学校に通う(つまりアルフィーの後輩)都会人気取りで、
ともだちいない分、学生時代にしていた、唯一できたことといえば、毎日意味なく
新宿に行き、西口のレコード屋を覗き、柏木公園で休み、都内の映画館、かつては
名画座といって、600円ぐらいで3本立ての映画をやってるところがあちこちあったので、
そこへ日参し、そうだ、TVだって、昔から民放、NHK含め7局は見ることが出来たし、
職場は大概都内にあり、いまは地元、でもいまでも休日に都内まで行くのは
ふつうに出来るし、文化的にはそれでも恵まれた環境でもあり、ただおれの現在の
身の回りの人たちはまず東京なんか行かない、パソコンもほぼやらないし、
Yahoo!は知っててもgoogleを知らない人たちで、けどそんな中でも、例えば
生まれ育ちはずっと地元、そんな文化系とかそういうタイプの人じゃあないが、
おれが例えばジョビンやウォルター・ワンダレーとかを流していると、
「これいいなぁ」と関心を、それも積極的に示してみるような人だったり、
そう、地元っ子タイプな人であっても、感覚的には文化好きなもんを持っている人
などもいて、その人はたまたまオリーブ少女とかにはならなかっただけ、
みたいな人もいて、他にも地元っ子タイプで夏ともなればともだちと海へ行き、
冬はスノボ、女の子と遊ぶこと多々、みたいな男の子で、彼は都心に出ることは
まずないのだが、それでも自分なりに好きな音楽(メジャーなJ-POPとかは違うもの、
なんかしらラップだったり、グリーンデイみたいのとかが好きだったり)があって、
攻殻機動隊」のTV版とかを好んで見てたり、遊ぶに際しても、ちょっと昔のドラマを
ともだちと部屋に2人で引きこもって全話見るような企画を立てる、というような
一工夫を盛り込んでみたり、あと、まあふつーにJ-POPが好きで流行りの
ドラマしか見ないような人で、割りに保守的というか、紋切り型なことを
云い勝ちな人であっても、その人とともだちにはなれなくても、どこか話の
出来る人というのもいて、いや、お互いに好きじゃなくても、
親身な話だったなら、また別にできたりする場合だってあり、ほんの一時、
一瞬であっても、そうするとだね、ええと、おれはこれまたどこに落としどころを
持って行ったらいいんだろうなぁ。困った。
基本的にはあれだ、「F1層」でもなんでもいいんだけど、そういう人たちの
趣味嗜好について検討したい、知りたい。とりあえず身近に家族から、ってのがひとつ。
この場合、具体性が大事。
あとは。
地方住まいで地味な仕事で周りにだぁれも音楽の話とか出来る人がいないよぉ、
新宿のタワレコのインストアだなんて、夢の世界、下北沢で演劇観るとか
一度はしてみたい、これでもかつてはオリーブ・ガールだったんだよぉ、
みたいな人のことのことをイメージしがちだから。おれが。
そういうのって辛いよなあ。悶々とするよなあ、って思っちゃうから。
かつての(いまでもまだ少しは)おれがそうでもあるから。
(この場合イメージするのが女性なのはその方がおれが感情移入しやすいから。
だってガーリーなんだもん。)
それに。
・・・・疲れたので、ここまで。
思いついた順に書いたっきりだが、仕方ない。
まとまってないし、文章の途中でどんどん話が変わってくしなあ。
いつもだなあ。だってめんどくさいんだもん。
整合性があるように、テーマが明確なように、ってちゃんとした文書くの。
あんまり畏まるとなんも書けなくなっちゃうしさ。
気が重くなって。
で、まあ、いっつも意識の流れを採用。