國家は私達から、乙女の夢まで、取上げてしまふのでせうか。

木皿泉

マイナス・ゼロ (集英社文庫 141-A)

マイナス・ゼロ (集英社文庫 141-A)


木皿泉脚本でこの広瀬正「マイナス・ゼロ」のドラマ化とかいいんじゃないかと
いまさっき思いついてみた。
「すいか」で教授が「20世紀少年」を読んでたのは、冒頭のハルマゲドン云々に
掛かってのことでしたな。そして更に「世界は再びはじまった」と来る、と。
教授がしかし「ミラボー橋」を口にするのは、べつに彼女が大学の先生で、
特別に教養があるから、っていうわけじゃあない。
なんてえか、昔は「ミラボー橋の下/セーヌは流れる」云々という一節って誰でも知ってるもんだった。
たぶんうちの親でも知ってる。
アポリネールのそれはシャンソン、というよりもまるきりポップスの歌詞で口当たりもよく、
パリへの憧れもあって、昔日には誰もが知ってるものじゃった。
正確にはともかく、なんとなくね。
今でいえば、つい♪ライカヴァージン、ヘイ!と言っちゃうようなものか。違う。
♪ドラマティック・レイン、かな。違う。つか、例えが古い。
そうだ、もっとナウなところで、♪うぃあーざわー、、、また80年代。
おれの一番新しい在庫は80年代止まり。
そんなわけで「すいか」のビデオ版2巻目も借りて来ましたが、おなじビデオ屋に
同じく木皿脚本で「くらげが眠るまで」(asin:B00005FVIT)があったので、
これから見たいと思います。