國家は私達から、乙女の夢まで、取上げてしまふのでせうか。

喰いタン

「喰いタン」、結構いいなあ。これじゃ毎週見たくなって来てしまう。
今日なんか友情の話で、ちょっと泣かせる。こういうの弱い。
そういや「時効警察」も結構人情話っぽいところがあって、そことか、よい。
「喰いタン」、クラシックをBGMにしていて、それがいいんだが、
その選曲とかが小西康陽ってことなんだよな。やっぱ。
でもさー、去年だけだって、例えば「タイガー&ドラゴン」「女王の教室」「野ブタ。をプロデュース」とか
水準が一際高いものもあって、その他にもちゃんとたのしめるドラマ、出来のいいものなど
幾つかあって、そう考えると、なんか怒涛の勢いで、例えばドラマに限っても出来の良いものは
作られてて、なんなんだろう、それっ、て思う。
よくさー、「最近のTVはつまらない」「ドラマなんか大したことない」「最近の邦画はだめだ」
なんていうけど、それ、全部ウソだよなー。だってこれ以上なにを望んでるの?そういう人たちは?
なんとなく気分で云ってるだけだよ。そういう言辞は。
実際高水準なものがコンスタントに作られ続けていて、そんなこと云う人たちだって、
年に何本もの映画やドラマ、ヴァラエティーをたのしみ、評価もしてさえいたりするのに、
でもいざとなると云うのは「最近のナントカはだめだ。」ってなっちゃう。
現状忘れて、いきなり観念的に全体を否定し始めてしまう。
だったら、どういう状態がいい、っつうの?考え得る最良の状態を教えて欲しいよ。おれは。
「最近のナントカはだめ。」っていうのは、そういう言い回し自体が
ありきたりで陳腐で「だめ」なんだよ。そもそも。
気分でなんとなく云ってるだけ。完璧によい状態なんてあるはずもないんだしさ。
それに。どんなもんでも。
いつだって、ベストもあればベターもあるし、中っくらいのもんもあれば、大したことないのもあって、
更にクズもある、ってだけの話。あとはその時代特有のモン、てのがあって、
たぶん「最近のナントカはだめ」って言う人たちはある時代にあった独特の味、
みたいなもんが今のモンにはない、って云ってるだけで、そりゃ時代が違うんだもん、
望むのが間違ってる。昔には昔のベストがあり、今には今のベストあるだけ。
そしてクズはいつの時代にだってある。そんなんあたり前田のクラッカー。
全体をなんとなし否定してる暇に、今現在あるもののうち、よいところを積極的に評価した方が
なんぼかマシだよ。だってさ、映画やドラマだなんて、ただのお楽しみにしか過ぎないんだから。
元から。たのしまなきゃ損。ドラッグにしか過ぎないんだから。大体が。