國家は私達から、乙女の夢まで、取上げてしまふのでせうか。

ふつう

考えてることに筋が通ってるから、自分はふつうなんだってずっと思ってたんだよなあ。
(実はいまでも思ってる。自分はふつう。でも。)
でも違うんだよなあ。そんなのは。少数派。マイナー。
つまりは「ふつう」じゃない。おれは。結果的に。
ああなんてことだろう。やんなっちゃうね。だるい。
「ふつう」ってのは要は多数派ってことで、世の中の大半のことは筋なんか通ってないからね。大体さ。
筋が通ってんのがふつうなら、そもそもが戦争もなければ、資本主義だってやっちゃいない。
差別もなければ、強制収容所も拷問もない。
貨幣制度なんて、まったくに筋の通らない、気分以外のなにものでもないものなんて、存在しない。
世の中の「ふつう」は不合理のかたまり。非合理そのもの。
気分気分。ハンペン(云わずにはいられない)。単なる気分。
「なんとなく」がこの世を支配している。
でもまさかそんなことになってるなんて、いい加減、年とってから気づいて、
気づいた時には十二分に手遅れ、というか、元々の性格のせい、生まれつき、
なので、どのみち、爪弾きだ。ジャンジャン♪
けど少しづつは幸せだったりして、世間に合ってなくても、案外なんとかはなるよ。たまには。
(でももうちょっとラクんなりてーかなー。)
(とりあえず、あれだ、カネ。カネが欲しい。)